ペットと一緒に住む住まいをリノベーションで実現

ペットと一緒に住む住まいを
リノベーションで実現
ペットブームと言われて久しい現代、ペットホテルやペットと遊べる公園、ペットも宿泊できる宿、ペットと気軽に入れるカフェなども続々とオープン。住まいも同様で、ペット向けの設備のあるマンションも需要とともに年々増加しています。
今回はリノベーションで叶えられるペットと一緒に暮らせる住まいについてご紹介します。
ペットOKなマンションの設備とは
下記のようなものがペット向けの設備として挙げられます。
- 出入り口に犬用の足洗い場が設置されている
- 室内にペット用の寝場所やクレート置き場、トイレ置き場がある
- いたずら防止や事故防止のために、電気コードや配線が床をに接地しない工夫がされている
- 施設にリードフックが付いている
- ペットのウンチダストが設置されている・または収容可能である
- 施設やエントランスなどにペット用のフェンスや所定の場所がある
- 床が滑りにくい材質を用いている
- 消臭機能のある材質の内装や設備/がある
- 動物病院やペットショップ、ドッグカフェなどが併設、または近隣にある
- 犬がエレベーターに乗っていることが各階の人に分かるよう知らせるシステムがある
- 大型犬も一緒に暮らせる
- ドッグランがついている
すべてを備えたマンションもあれば、一部を取り入れたマンションもあります。中には増加する猫オーナーのために、キャットタワーやキャットウォークを備えた物件もあります。
共に暮らすからこそ、マナーとルールは徹底する
住民同士が気持ちよく暮らすためには、お互いにルールを守ることが前提となります。間違えがちなのですが、ペット共生型マンションは「ペットのためのマンション」ではありません。「ペットと一緒に暮らすためのマンション」であって、ペット可となっていても、ペットのために何でもしていいというわけではないのです。
ある地域では、ペットと入居できるマンションの建設が予定されると、近隣住民から反対運動が起こったことがありました。「ウンチをあちこちにされて近隣が不衛生になるのでは」「吠え声でうるさくなるかもしれない」などが反対の理由です。このように、マンションの内部だけではなく、マンション周囲の人への配慮も必要となります。
社会生活をする以上、心地よいものになるためには、ルールやマナーはあらかじめ定め、しっかりと守り、お互いの意見を尊重したいもの。ペットを飼っていることが入居条件になっているマンションであっても、ペットに理解がある人たちが住んでいるのだから多少のことは大目に見てくれる、という考えも捨てたほうがいいでしょう。
マナーやしつけに取り組むことは、飼い主の責任であり、義務でもあります。近隣の人達から認められる飼い主が増える事は、今後ペット共生型住宅のニーズや支援が増えていくための啓蒙活動になるといえますね。
ペット可マンションの防音性
ペットを飼っている人の中には、鳴き声で周辺の住民に迷惑をかけていないか心配する人も少なくありません。鳴き声だけではなく、走ったり飛び跳ねる音に対しても配慮する必要があります。マンションなどの集合住宅においては、防音対策に関心のある人の割合は、戸建てに比べて高めです。
防音対策は、「音を出さないようにする防音対策」「外部の音を入れないようにするための防音対策」の2つがあります。防音対策をする対象としては、「窓」「床」「壁」が挙げられます。どの音を、どこに対して防音したいのかを冷静に判断し、最適な防音対策を選ぶ必要があります。
防音対策についての要望は、リノベーションの初期の段階でしっかりと検討する必要があります。最適な防音対策を選べなかった場合、せっかくのリノベーションが無駄になる可能性も出てきます。
ペットのケガ・骨折を防ぐフロアコーティングとは
ペットを飼っている家庭からは、「ペットの爪でフローリングがキズだらけになる」「フローリングについたペットの尿がシミになってしまった」という声が寄せられます。
特に玄関やリビングのフローリングにペットの爪の傷があると、景観も悪くなり、掃除の手間が増えます。また、キッチンやリビングはペットが飛び跳ねることも多いため、キズがつきやすくなります。キッチンの床は、油のハネや水のしぶきなどで汚れやすく、こまめな掃除が必要となりますが、犬が駆け回る事で傷に汚れが入り込み、掃除の手間が増えてしまいます。傷の中に入り込んだ水分や油分が原因で、カビてしまったり変色してしまったという声もあります。
また、犬の場合は、フローリングで滑り、骨折してしまったというケースもあるようです。そこで、近年リノベーションの業界では、床の安全面を見直す「フロアーコーティング」の分野も注目され始めています。
「フロアーコーティング」とは、床をコーティング剤の塗装により維持する事をいいます。フロアマニキュアと呼ばれることもあるようです。これまでは、公共施設である公園や空港、駅構内などの床に使用されてきましたが、リノベーション・リフォームの流行により、個人宅でも気軽に実行できるようになってきました。
フロアーコーティングを行うことにより、下記のようなメリットを得ることができます。
- 新居のきれいなフローリングの状態を長く維持できる
- フローリング(床)の傷を防ぐ
- 耐水性が高まる
- ささくれ・波打ち・クラックなどの劣化を防ぐ
- 日焼けや変色を防ぐ
- ペット・小さな子ども・高齢者がすべりにくくなる
- ワックスがけ等のケアや、メンテナンス頻度が少なくなる
フロアコーティングの価格は、
- ガラスコーティング——10〜23万円
- UVコーティング——12〜21万円
- シリコンコーティング——9〜12万円
- ウレタンコーティング——6〜16万円
(2〜3人向け面積目安・30平方メートルあたりで参考)
が一般的です。同じ種類でも、提供する会社によって価格が違う理由は、アフターケアとしての保証期間などで差があるためです。リノベーションの際はしっかりと見積もりと床機能を確認しましょう。
また、フロアコーティングは、コーティングの種類により、得意な分野や実現出来るパフォーマンスが変わってきます。ガラスコーティングは、空港やホテルのような公共機関・施設に使用されることが多い工法です。ペット向けにリノベーションする場合、鏡面仕上げのコーティングでは、ペットの足に負担になりやすいため、適していないかも知れません。ペット向けにリノベーションすることを伝え、最良の選択ができるようにしたいものです。
気になるニオイを防ぐリノベーション
ペットと暮らす人にとって、部屋の中のペットのニオイには何かと気になるものです。また、部屋の中の空気は、ペットの健康にも大きな影響を与えます。先に挙げた要望でも「消臭機能のある材質の内装や設備がある」「ペットのウンチダストが設置されている・または収容可能である」は非常に需要の高いものとなっています。
そこで注目したいのが、換気システムです。マンションでは、窓の数・勝手口やベランダの融通は制限ができやすく、大きな課題になっていましたが、最近では24時間換気システムの設置も可能です。また、ダスト機能や換気扇の設置、空調設備を備えるといった方法を選択することもできます。
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